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| 住職 深親 善信 |
拙寺は元和元年(1615年)に了嘉法師が一寺を草創して以降、約300年に渡り大阪城の商町と共に発展してきました。しかし、太平洋戦争による大阪大空襲等で本堂、庫裡の焼失、門信徒の疎開を余儀なくされました。
幸いにも第11世了諦の機転により、ご本尊をはじめとする寺宝を疎開したため焼失は免れ、戦後も地域や門信徒の多大なるお力添えの結果、今日まで法灯を護してくることができました。しかし、区画整理による境内地の度重なる縮小、高度経済成長に伴う近代化で環境の悪化が著しくなり、現在の池田市に墓寺を移転することになりました。
現代社会は自死や虐待などいのちの問題をはじめ、地球温暖化等による環境問題など、さまざまな諸問題が複雑に交差しています。どのように今の時代を生き抜くか。そして、どのようにすれば“こころ”に寄り添っていくことができるのか。皆様とご一緒に考えさせていただきたいとおもっています。
み教えに出遇えた喜びを分かち合い、命が輝く世の中をめざして日々を過ごさせていただきましょう。
合掌
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| 副住職 深親 亮介 |
今回ホームページをたち上げようと思ったのは、もっと様々な方とのご縁をいただきたいな、という思いからです。
今日では、インターネットの普及により、その力を借りれば日本全国、世界各地の方とたやすく交流をもつことができるかもしれません。しかし昔は手紙という方法でお互いの思いを伝えてこられました。
中興の祖、蓮如上人のお手紙「御文章」には、
「されば朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり。
すでに無常の風きたりぬれば・・・」
どんな時代もうつろいでゆく。しかし、はかない存在ではあるけれどそれゆえ尊いんですよ、と説かれたお言葉です。
そのお言葉を胸に、「すべての命ははるか昔から育まれてきた不可思議な存在なんだ」と心に歩んでいくことは人にも、動物にも、自然にも、そして自分自身にもやさしくなれるかもしれません。
わずかな時間でもひざを交わし、穏やかにお話しするご縁をいただけますように。
南無阿弥陀仏
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